函館山 旧登山道コース

函館山 旧登山道の地図

★旧登山道(つつじ山)コース(登山口-御殿山山頂)

 水元谷を登る函館山登山のメインコース。昔の軍用道路で元々は自動車が走れる幅があったようだが、現在は水抜きの溝が掘られて車で走るのは難しいし、自動車で乗り込んではいけない。片道1時間程度。2009年8月に登頂。

 観光車道を登り始めて暗くて怖いカーブを越えた先に明るい登山口がある。駐車場とトイレもある。芝生の中に登山道が始まり右手に函館山管理事務所≒函館山ふれあいセンターを見て、旧軍の作った石造りの小さな橋を渡ると道なりには左手に逸れてエゾダテ山・宮の森コースへ、橋の袂から右手に小さな社寺の参道のような石段が旧登山道コースである。道幅は狭く、この辺りは昔の軍用道路から少し新しく切り替えたと思われる。函館山ふれあいセンターではパンフレットがもらえる。


観光道路からの登山道分岐
この先に駐車場とトイレ

一旦、歩道幅となる

山に入ってすぐの
旧要塞貯水槽

 古い井戸のようなコンクリの円柱(要塞時代の貯水槽)を見ながら鬱蒼とした杉林の中を登ると一回目の観光道路の横断点。ここでは汐見山コースが分岐している。更に登ると二回目の横断点。ここの下には井戸とトイレがあり、井戸の口から水が出ていたが飲まないようにと言う但書きがあり、手を洗うに止める。東側に川のない函館山では江戸時代に水源が探索されて箱館の水道問題は一時的に解決したと言う話だが、この井戸だろうか(そうだったら看板くらい立てられますわな・違いますな)。その泉は探索者の苗字を採って富山泉と呼ばれたと言う。旧登山道コースがある谷を「水元谷」と呼ぶのもそれゆえだろうか。

 もう一度観光道路を横断して、もうしばらく車道の横断はない。杉の並木の道は如何にも「元車道です」と言う顔をしている。水元谷に沿って何度かジグを切って標高を上げていく。傾斜は緩く一定で歩きやすい。途中で函館山の最上層を形成する御殿山溶岩の露頭がある。立派な探鳥小屋もある。


御殿山溶岩露頭

五合目付近 杉林

野鳥観察小屋

 4合目の手前で薬師山への道を分けて、再び杉並木が高く風格を増してくると5合目で、御殿山と千畳敷方面への分岐となっている。5合目から振り返る杉並木は本当に立派だ。水元谷の沢沿いや四合目と五合目の間の山側には今は使われていない軍道の跡が色々分岐している。

 御殿山方向に入り、更に同じ程度の傾斜の道を登り続けると、つつじ山駐車場の一角に出る。車道を横断して階段を登り、もう一度車道を横断して、函館山の各地から集められた石仏に挨拶して、ロープウェイ駅の南側に出る。函館山の薬師山・地蔵山にはそれぞれその石仏が置かれていたが、それらが集められていると言う。

 つつじ山は駐車場から第二砲台跡の方へ進んだ先だが、そのピークだけでなく第二砲台付近全体がツツジ咲く「つつじ山」なのだろう。


山頂直下の
石仏群

テレビ局の建物の
陰に要塞の跡

要塞の貯水池が
最高点のようだ



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(2009年9月19日上梓)