函館山 汐見山(206m) 汐見山コース
汐見山は函館山の顕著な尾根の一つでピークとは言いにくいが、山麓から見上げると一つのピークのように見える。尾根に上がるまでの傾斜が厳しいが丁寧にジグを切られた道である。標高はそんなわけで、意味があるのかどうかよく分からない。2009年8月に登頂。
汐見山(手前の尾根) 山と言えるのか?御殿山から バックは地蔵山・鞍掛山 |
★汐見山コース
森の手入場 |
函館山ふれあいセンターから旧登山道コースを歩き、一回目の車道横断の際、谷に沿わず少し左寄りから尾根に階段で取り付く。地形図上では急斜面だが、丁寧にジグが切られていて急登ではない。マイペースを守っていれば歩きやすい道だ。時折、階段がある。
登りきるとベンチがある。汐見山はどこが山頂か見極めがつくものではない。しかし、麓から仰いで見える最高点ならば、このベンチである。だが、まだ少し登りはある。
あとは平坦な尾根歩きだ。時々小さな起伏があって階段もある。道は人幅で細い。尾根は切り立っていて両側急斜面だ。主にミズナラの森だがアカマツの古木があった。森林の遷移の中で消えていく姿であったのだろうか。
尾根が函館山本体に吸収される雰囲気になると右手の谷に下りる分岐があり、下るとすぐに旧登山道コースの五合目に合流する。
分岐をそのまま通り過ぎると車道幅の千畳敷方面への旧登山道に突き当たる。右下手に森の手入場と言われる函館山管理のための作業小屋があるが休憩などの利用は出来ないようだ。裏手には要塞遺構の穴が開いている。谷筋に几帳面な感じのする石造りの排水路が巡っているが、それらも要塞の頃に作られたものなのだろうか。
ここから五合目に下りてもすぐである。あとは旧登山道コースを辿れば御殿山である。千畳敷方面にもつながっている。
とりあえず 山頂(?) |
階段も 少しある |
細くて まっすぐな道 |
アカマツの古木と 巨岩があった |
汐見山の名がいつ頃からあるのかわからないが、地形図上で絶頂でない尾根の先端に山として名があるとされているのは頂点でない山地の呼び方としての何某かがあって、それに基づいて汐見山の名が生まれたのでないかと考えてみる。
汐見山のある尾根は函館山本体から直線的にほぼ同じ高さで延びて出た尾根である。この尾根らしいだけでそれだけの尾根ということの「す(素)・をね(尾根)」、或いはまっすぐな尾根ということの「すぐ(直)・ね(嶺)」の転が「しほみ」或いは「しおみ」でないかと考えてみる。
或いは、山上大神宮の辺りから青柳町の上まで続く函館山の東向きの斜面が汐見山南東裾で折れ曲がって函館八幡宮の窪地の北縁となる南向きの斜面に切り替わる、「そは(岨)・み(廻)」の転が「しほみ」で、その廻の上の山ということではなかったかとも考えてみる。
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