夕張山地の丸山(800.9m)

 名のある山は鋭鋒の多い夕張山地に於いて珍しい、その名の通りこんもりした丸い山。1415m峰の3.3q真西に位置し、やさしい沢歩きで1415m峰を間近に眺められるかと期待して登ったが樹林に遮られてダメだった。

登山日・・・2005年9月19日
五万図・・・「幾春別岳」
参考時間・・・登り1:15


 夕張川支流天狗沢沿いの林道から入渓。車を停められる箇所はある。北面の沢を辿る。水量は少なく両岸からネマガリタケが覆い被さりむさくるしい沢だ。ネマガリタケはまもなくなくなるが、替わりにイタドリやフキ、イラクサが被るようになる。

 岩の色は基本的に濃い灰色だが時折、赤や青緑のものがあって美しい。たまに黒い岩盤がある。程なく三股に達する。地図を見た限りでは二股だろうと思っていたので少し意外だった。水量は3本とも殆ど同じ。右と中央が山頂に突き上げており、大して変わらないだろうが、中央の方が最後の傾斜がやや緩かろうとの判断で中央を採る。三股から先も相変わらず草の被る沢が続く。標高600-700mにかけて2本、左上する作業道跡を横断する。2本ともすっかりヤブに覆われていて、下山時に使ってみようとも思えない状況であった。


入渓地点の様子・・・既にすごいヤブ

最後のヤブ漕ぎ

 700m弱(2本目の作業道跡下)で水流が消える。700mを越えると傾斜が少しきつくなってくる。沢型ははっきりしているが泥っぽく、水の滴が落ちている。標高770mほどに小さな湿地があり開けている。滴の源はここだった。座りやすい倒木があり最後の休憩に適している。山頂が見える。

 この湿地から先は全く踏み跡のないネマガリタケの猛烈なブッシュを漕ぐ。ネマガリタケだけでもかなりのものだがコクワの蔓が多く絡んでおり、非常に登りにくい。それでも15分も頑張れば山頂の一角に辿り着く。


南東のわずかな展望

 山頂は地図から想像されるより平坦な部分が広く、コクワでデコレーションされた高いネマガリタケの平坦地の周縁を森が取り囲んでおり、皿状で樹林に邪魔され展望はわずかな南東方向を除いてほとんどない。木の間越しに1415m峰の存在は感じることが出来るが写真を撮ろうと思える景色は見られなかった。どこが最高点かもよく分からない。

 展望がなければ仕方ないので三角点を探したが、カシミールの画面上でマウスポインタで作った三角点のウェイポイントを探してみるが、見つからなかった。

 自宅に戻ってトラックログを見てみると確かに地図上の三角点周辺をそれなりに探している。少し気になるところがあって国土地理院のHPからこの三角点の点情報を得、緯度経度を数値で入力してウェイポイントを作ってみると、地図上の三角点のマークの40mほど西方に表示された。これは「地図の誤り」の範疇になるのではないか。

 山旅倶楽部地図のキャリブレーションの問題の可能性も考えられるので同じ2.5万図「幾春別岳」図幅内、丸山の約4q北北東の三角点「夕張境(1009.4m)」で同様のことを試すと、こちらは三角点のマークとウェイポイントは殆ど重なる。やはり丸山上の三角点表記は、ずれていて正確でないと言えそうだ。

(補記2006/1/12)
平成14年発行の25000分の1地形図から修正された。

(写真提供:同行Su夫妻)



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(2005年9月25日上梓)