軍艦山の位置の地図北大雪軍艦山=アンギラス(約1840m)

 ニセイカウシュッペ山と比麻奈山の間にある地図上では無名扱いの山。通称では「アンギラス」と、棘の様な岩峰が多い姿が映画のゴジラで出てきた怪獣に例えられて呼ばれるが、怪獣アンギラスの背中より、怪獣ゴジラの背びれの方が似ていると思う。「軍艦山」の名は大雪山系にはこの北大雪の山の他に、東大雪にもある。標高は地形図から読み取れるのは1830〜1839m位で、山頂でのハンディGPSでは1840mと表示されたが不詳。双耳峰となっている。

地図
地図

ニセイカウシュッペ山から

 ニセイカウシュッペ山の東のコブの北側鞍部から縦走路に入る。東のコブの稜線の東側の草原を登っていくがコブの山頂までは登らず、途中でトラバースとなり、まもなく下りだす。この軍艦は南側にあまり砲台がなく、殆どの砲台は北側にある。

 下りだすと胸ほどのネマガリタケのヤブの広い斜面で足元は見えない。登ってくる時はほどほどの掴むものとなる。下り切ると草原状になっていて、テントサイトもあった。ここから岩尾根になる。岩尾根とは言っても岩場は中間付近に二ヶ所程度で殆どは潅木とハイマツで覆われている。しかし二ヶ所の岩場は、ホールドはたくさんあるけれど2mほど岩を登らなければならない。

 わりとすぐ山頂に達する。山頂は二つの峰からなり、西側の方が少し高い。狭いハイマツとコケモモに囲まれた山頂であった。


西側の稜線

砲台がある

大槍を振り返る

 岩尾根の西側と異なり東側は斜面が広く草原やお花畑が多い。鞍部からは比麻奈山までの中間付近にネコの耳のような巨大な岩があり、そのネコの額を登って耳の間を通る。稜線の北寄りを通る所はお花畑が多い。


アンギラスの背中

東峰

猫耳状の岩

東斜面は草原状

稜線を振り返る

ニセカウを振り返る

 もう一つ岩尾根を越えると北側にカール状地形があり、下の方に残雪があった。ここから斜面をもう一登りで比麻奈山山頂に着く。

 文三岳からこの稜線を眺めると、この南に凸の弧を描いた稜線はニセイカウシュッペ山の南側の火口壁だったのではないのかと言う想像が湧き上がる。茅刈別川の1450m三俣付近が火口の中心と言う感じがする。

 「上支湧別」図幅の地質図には比麻奈山の北西と南西の二箇所に爆裂火口を示す記号が書かれているが、「大雪山」図幅は少し作りが荒いのか書かれていない。火口であったのは確かなようだ。


赤いのはシオガマギク
白いのは
ハクサンボウフウ?

タカネトウウチソウ

ミヤマリンドウ

参考文献
5万分1地質図幅「上支湧別」,北海道開発庁,1961.
5万分1地質図幅「大雪山」,北海道開発庁,1966.



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(2008年8月27日上梓)