要害山(57m)

 熊野市市街地の中心の山。木本町と井戸町の境になっている。昔はお城(木本城)があったらしい。コンクリとブロック塀がある。すぐ登れる山で、あまり登られていないようだけど、景色は良かった。古くから木本公園という名前があったらしいが、シンプルで忘れ去られたような公園だ。ちょっと古い地図には常光院とお寺マーク(卍)が書かれていたが木本公園より後のものらしい。それも今はない。その頃の要害山は成田山と呼ばれたりもしていたらしい。

要害山の地図

★登山(2009年1月)

 熊野市駅から駅前に出ると正面に見えるのが要害山である。駅前通りはそのまま要害山の南麓と稲荷神社の山の狭間を切通しで貫いている。

 登山道は北側にある。熊野市駅前からなら一度北に進み、次の交差点で東(右)に曲がり、木本小学校の運動場を右に見ながら進み、天理教南紀教会の建物の麓の三叉路を右に入ってすぐに路地裏に入る。この辺りは昭和の歴史を感じさせる建物が多い。路地裏なので住民の方々に対する配慮が必要である。

 コンクリの路地の突き当たりはきつい階段になっており、これを登る。迂回路もあるが迂回路にも少し階段はある。このあたりは山崩れを防ぐために近年になされた工事のようだ。階段を登りきると右手に金属の御幣の捧げられた祭壇のような場所があった。その後はジグを切りながら緩い坂道を登っていく。坂道でも少しは段があり、段の隙間には赤く小さな羊歯がきれいだった。

 山頂近くになると開けて海が見えた。その場所は家を取り壊した敷地のような雰囲気だった。苔生したブロック塀と電柱があり、驚かされる。北西の最高点を向くと一枚岩であり、岩の上に同心円状に階段が彫ってあった。太平洋戦争時の監視廠の跡と言うのはコレだろうか?それとも戦後に作られた「愛の鐘」の跡だろうか。北方の山々が見えるが、ブロック塀のある家屋の跡周辺の方が景色は良いと思う。

熊野酸性岩類・石英粗面岩などの要害山に於ける参考になりそうなリンク


山頂

展望 鼻白山方面

赤い可愛いシダ



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(2009年5月12日上梓)