東大雪の三国山(1541.4m)

 表大雪の東の東大雪の、その又東の端の大雪山の辺境。国道273号線が真下を通り気軽に登れるが良い展望が得られる。名前の由来は三国の境故であるが、実際の三国(石狩・十勝・北見)の境界上の点とは少し離れた位置に山頂と三角点がある。


 ガイドの会社ノマドのパンフレットに見慣れない山が載っていたのを見た。三国峠を越える用事があったのでスパイク足袋を忍ばせて行って見た。パンフレットの呼び文句であった「未踏峰コレクションに」というのはどういう意味だろうか。

 三国峠トンネルの旭川側の駐車スペースに車を置いてトンネルの山側をすり抜けると草が不自然に倒れていた。そこに入ると、踏み跡があった。少ないながら赤テープもあり、沢沿いの踏み跡を辿って行くと三国境(分水点と言うのか?)の南の鞍部に出る。鞍部は最後まで登らず手前からトラバース気味に左へと踏み跡は続く。

 大きな岩を巻いたりして、すぐ三国境。ハイマツに覆われているが展望はある。しかし山頂の方が展望は良い。

 更に右に折れて踏み跡をたどり、稜線の南側を歩くようになるとすぐ山頂だ。

 山頂は低い笹に囲まれた草原で三角点は露出していた。テント張れるそうなぐらいの広さがあった。まわりにそれほど高い木はなく、表大雪、ニセイカウシュッペ周辺、武華山・武利岳の山塊がそれぞれまとまって見えた。三国トンネル出口の車道からはニペソツ山は天狗岳の蔭になるけれど、ここからなら天狗岳の上に突き出しているのが見えるはずだ。だがガスがかかっていて見えなかった。ピリベツ岳・西クマネシリの山塊も隆々としていた。

 スパイク足袋だったが登山靴でも登れるだろう。沢の岩は硯のように真っ黒なものが多かった。途中に湧き水もあった。下の方でイラクサブッシュがあったので、夏場の半袖や半ズボンはきついだろう。私は半袖で登ったので、腕がかなり痒くなってしまった。また、山頂近傍の南斜面では、一回目の登山ではクロウスゴが大豊作だった。普段はその場で食べるだけにしているが、その時ばかりは持ち帰りたい誘惑にかられた。

 時間は標高なりの普通の登山道並。


三国境から見た表大雪の山々(2003/11/20)

参考文献
小泉秀雄,北海道中央高地の地学的研究,pp205-452,12(2・3),山岳,日本山岳会,1918.



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