金竜山(466m)

 帯広市岩内仙峡の上にある山。コースは4本以上あるようだ。麓のキャンプ場での林間学校などで登られているのではないかと思われるが、登ったという人をあまり聞かない。「すごくお薦め」とは言わない。山頂の展望は期待はずれとは言わないが、やや木が茂って邪魔している。山頂はピクニック出来るほど広い広場になっている。

登山日・・・2003年11月16日
五万図・・・「大正」
参考時間・・・どのコースも30分弱
登山道A
登山道B
登山道C
林内歩道

金竜山の地図★登山道A

 この登山道の登山口には「金竜山登山口」の標識があるので表登山道といって良い存在なのだと思う。作業道跡をジグザグに登っていく。道は広くきれいである。

 登山道からは北側に谷をはさんで登山道Cのほか、何本かの作業道跡が見える。どんぐりの木が多い。

 412.3mの標高点で作業道跡を離れ、尾根上の「歩道」になる。

 間もなく林内歩道をあわせ、倒れた石碑の後を通って山頂に着く。山頂は一面苔の生えた広場でベンチがひとつある。日高山脈の展望を期待したい西側は樹林である。東側は背の高い笹原になっており、普通の身長の持ち主なら十勝平野の広がりを眺めることが出来るが、子供では楽しめないかもしれない。倒れた石碑の台の辺りからなら眺められるか。

★登山道B

 岩内仙峡の入口ゲートを通り過ぎて、大きくぐるっと岩内川を回りこんで「ポロシリの森」なる池のある園地の先に駐車場があり、そこが登山口になる。トイレがある。登山口の標識はないが大きな園地案内の「保健保安林」というタイトルの看板があり、金竜山の文字が見られる。

 この道も作業道跡で、大きくジグを切っており、非常に緩やかなので冬場に歩くスキーでも登れそうだ。金竜山山頂では得られない日高山脈の展望が所々で見られる。十勝幌尻岳が非常に大きい。

★登山道C

 自分ではまだ歩いていないが、登山道Aから望見できる。

★林内歩道

 岩内仙峡の駐車場の案内看板に登山道Aとともに「林内歩道」として記載されている。赤い吊橋を渡って右手に入り小さな祠の脇を通って岩内神社方面に行くと南斜面につけられた階段が見えてくる。

 急峻な南斜面に無理矢理ジグを切って作られた全線手すり付き階段の歩道である。あまり整備されておらず、大きな倒木が跨ぐにもくぐるにも躊躇する高さで手すりに掛かり、跨いでいる最中にお尻が滑るとそのまま滑落しそうな気がして恐い。また階段が崩れている所もあり、小さな子供では手すりのすき間をすり抜けて下に滑っていきそうで子供連れはお薦めできない。多分、全金竜山コースの中で一番大変だと思う。


★山名考

 松浦武四郎の安政5(1858)年の戊午東西蝦夷山川地理取調日誌に、岩内川を遡る聞き書きの最初の地名として左岸に「ホンノホリ」が登場する。pon nupuri[小さい・山]と思われる。山霊があり、アイヌが春秋二度木幣を削って奉るらしい、と書いている。ポンヌプリが金竜山をのアイヌ語の名であったように思われる。金竜山の麓には岩内神社などが祀られ、山頂には石碑が建てられているが、この鎮座地などの選定も故無きものではなく先住民であるアイヌの信仰を引き継ごうとしたものではないかと思われる。松浦武四郎の野帳である手控では単に「ノホリ」となっている。

参考文献
松浦武四郎,秋葉實,戊午 東西蝦夷山川地理取調日誌 下,北海道出版企画センター,1985.
松浦武四郎,秋葉實,松浦武四郎選集6 午手控2,北海道出版企画センター,2008.



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(2003年11月23日上梓)