南白老岳(白老岳から)
南白老岳(944.6m)

 白老岳の西隣の尖峰。東隣の三角点ピーク(945.1m)と合わせて三つの山に登ってこそ「白老岳に登った」と言えるのではないかと思う。この三山の中で、最も鋭角で登りにくい。「南白老岳」という名が認められていると言うわけではないが、三角点「南白老」を仮にこう呼ぶことにしておく。

白老岳駐車場位置
しらおいだけのちず

歩行日・・2003年3月30日 北白老岳は1月12日
五万図・・「双葉」
アプローチ・・国道276号線を支笏湖側から滝笛トンネルで美笛峠を抜け、3つめの橋と4つめの橋の間から尾根に取り付く。4つめの橋寄りに駐車スペースがあるが雪で埋まっていることが多い。2つめの橋のたもとに林道入り口があり、一台なら停められることが多いが、スコップがあった方が良い。


 国道から尾根に取り付いて一登りで唐松林を抜けて丘の上に出る。丘の上には林道跡のようなものがある。天気が良ければ、ここで既に白老岳が望める。南白老岳も当然見えるがこの方面からはそれほど鋭角に見えない。丘の上は、西寄りは植林の密林で、東側が疎林で開けていて気持ちが良い。恵庭岳の独立した姿がよく見える。吹雪になったら境界を行けばよいのではないか。

 720mあたりから軸足を白老岳から南白老岳に変更する。開けた広っぱのような所を横切る。そして浅い沢地形を2つトラバースする。樹は谷中にもはえており、傾斜もゆるく、雪崩の危険はそれほどなさそうだ。2つめの沢の720mより下は風の通り道になっているようで笹が出ている。そしてそのすぐ下流の右岸の尾根に大きな雪庇が出来ているので、トラバースはあまり下の方でしない方が良さそうだ。

 白老岳と南白老岳の鞍部も風の通り道で笹の出た広大なアイスバーンになっている。ここから見上げる南白老岳の東稜は壁のように立ち塞がり、はじめはスキーをデポしここからアイゼンとピッケルに履き替えて東稜を登るつもりだったが、気勢をそがれてスキーで樹林の北斜面を登ることにする。

 北斜面にせよ、東稜にせよ、標高差は150mしかないが急傾斜で大変。深雪にジグを切り切り、1時間20分もかかってしまった。北斜面、しっかり樹ははえているのだが、この時期所々クラックが出来ていた。下降時に落ちたらシャレにならない。ギリギリの斜登行で、前方に樹が立ち塞がると、キックターンするしか避ける方法がない。

 山頂稜線はすぐそこに見えているのだが、なかなか着かない。下りには、自分には滑降するには斜度がきつすぎて斜滑降とキックステップだけで下りた。巨大な雪庇が恐くて一番高いところには立てなかった。

 この日は標高700mあたりから上では素晴らしい樹氷だった。針の長さが2cm以上あったと思われる。白老岳本峰山頂手前のポコは北東側から巻いた。特に問題はなかった。鞍部は幕営に良さそうだ。白老岳への登りは、北東斜面が急傾斜の風成雪のたまり場で、西斜面がハイマツクラストなので気温が低ければ西から、高い時は東からがよいのではないかと思われる。2003年は3月になってもそれほど気温が上がらず、700mより下では硬雪になっていたが、上では深雪でスキーが適していた。白老岳の山頂標識は雷電山のそれに似た風格のあるものだ。標識をあげた頃は夏道があったのだろうか?


南白老岳から眺めた白老岳
大画像

 また、一番東の白老岳三角点峰は南白老岳との対応から北白老岳と呼びたいが、どうであろうか?こちらは2つめの橋から尾根に上がって山頂を目指すが、尾根が細くなる750mあたりまでの台地の上は波打って細かいアップダウンがあり、西の端の方を登ってゆくのが細かい上下がなく良さそうだ。山頂には西側に立派な雪庇が出来ているので注意を要する。これで白老三山登頂だ。



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(2003年4月2日上梓)