御嶽山の滝
黒沢口
![]() かんまん滝 |
![]() こもれびの滝 |
![]() 不易の滝 |
![]() 百間滝 |
![]() 黒沢口四合付近地図 |
![]() 木曽御嶽山絵図カット |
Wikipedia(2023年8月現在)の御嶽山の項の「滝が非常に多い山」の節に、黒沢口四合目の霊神場周辺の滝として「日ノ出滝、明栄滝、大祓滝、松尾滝など」と挙げられており、出典の菅原(2009)の「木曽のおんたけさん」を見ると「日ノ出滝、明栄滝、大祓滝、松尾滝などの滝もあり、そこには不動明王などの神霊が祀られて修行場ともなっています。」とある。日ノ出滝(2023年8月現在の地形図では日出滝)、大祓滝、松尾滝は国土地理院の地形図にあるが、いずれも人工滝である。大祓滝は岩井沢から導水した水を落としている。日ノ出滝は岩井沢の支流から導水した水を落としている。水量の少ない松尾滝は銚子口の上に自然の乏しい小沢があり、人工というのは岩肌が湿る程度の滝であったのを銚子口で水流を整えて滝壺を広げて水行を行いやすくしたということでないかと思う。「松尾滝など」の「など」は白川右岸の天昇殿の奥の、かんまん滝を意図していたか。
明栄滝は地形図にないが、御嶽百草協同組合の頒布紙(2020年入手)の木曽御嶽山絵図に日ノ出滝と大祓滝の間に松尾滝も合わせて四本の同じような滝として描かれている。日ノ出滝大祓滝のある白川左岸の段丘の上の小平地である護摩堂ヶ原一帯は広く霊神場で、あちこちの講や教会の霊神場が続いて入り組んでいる。日ノ出滝の下には日の出滝旅館があり、日ノ出講系の霊神場が多いのだが日ノ出滝のすぐ西側の岩井沢の左岸は明栄講系の霊神場が大きく占めている。日ノ出滝のすぐ西の明栄講の霊神場の上の方に不動明王像があり、その下の岩肌の中ほどにコンクリの水制がある。水は落とされておらず水制の下の滝壺に相当する部分にも霊神碑が建てられているが岩井沢の支流から日ノ出滝導水路に平行して不動明王像の裏手を通って導水管があり、日の出滝旅館前の水槽に注いでいる。コンクリ水制から滝壺相当部分までの滝としての高さは日ノ出滝の半分ほどなのだが、御嶽山信仰登山客向けの各旅館にある水行用の人工滝よりは少し高いと思う。不動明王像は滝壺相当部分からコンクリ水制の倍ほどの高さがあり、取水が岩井沢支流の日ノ出滝と同じ所で不動明王像の辺りから落ちていたのなら実質二段で日ノ出滝とほぼ同じ高さであり、水行用にコンクリ水制で下段の水流を整えていたのか。この明栄講の霊神場の不動明王像の下の下半の水流を整えた岩肌の所が人工の明栄滝であったと推定する。
以上の明栄講の霊神場の上に不動明王像があるのと、脇の岩肌に水流を整えるコンクリ水制があるのは2023年8月に現地で気が付いた。同時に明栄講の霊神場の下に、明栄講の霊神場のリニューアルを近いうちに始めるという旨の掲示があるのを見た。明栄滝跡は霊神場のリニューアルでどうなるか。
![]() 明栄講霊神場上の不動明王像と 横のコンクリ水制 |
![]() 不動明王像アップ |
![]() コンクリ水制アップ |
小坂口
![]() 仙人滝 |
![]() 白糸の滝 |
![]() 緋の滝 |
![]() 材木滝 |
開田口・胡桃島(秋神)口・王滝口
![]() 尾の島の滝 |
![]() 胡桃大滝 |
![]() 清滝 |
![]() 新滝 |
参考文献
菅原壽清・時枝務・中川郁,木曽のおんたけさん,岩田書院,2009.
生駒勘七・沢頭修自,木曽の御岳 ―御岳ガイド―,信濃路,1974.
![]() トップページへ |
![]() 資料室へ |
![]() 御嶽山メインへ |