支峰の飯盛山
三和大橋付近から

子ノ泊山/蔵光山(906.7m)
公団作業道コース

 子ノ泊山へ登るコースの中では最も高所まで自動車で入れるが、登山道は殆ど全て車の幅のあるブル道である。途中に支峰の飯盛山への踏み跡があるが飯盛山の山頂からの展望はあまり無い。林道終点の登山口から立間戸谷の下和気コースの山小屋跡に通じる道の記事も合わせる。

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子ノ泊山 公団作業道コースの地図

★林道終点〜山頂

 林道子之泊線(小鹿谷林道)の終点は広くなっている。T字路になっており右が子ノ泊山に通じる公団作業道である。チェーンが掛けられていた。

 作業道は傾斜のきつい箇所はコンクリで舗装されているが、概ね地道である。一登りのヘアピンカーブでカーブの外側に歩道が分かれている。水平で細い歩道が下和気コースの山小屋跡の上の架線場跡に続いている。このコースは前半に急傾斜が多いのでコンクリの部分が多い。標高700m付近で作業道が二股になっており、左に入ると先に分かれた水平歩道と交差して架線場跡の方に続いている。

 分岐を右に入り、飯盛山に向けて更にしばらく急な道のりが続く。標高800mのヘアピンカーブでは旧熊野川町の中心部の方面と雲取の山々が見渡せる。このコースで唯一の展望地である。


登山口 林道終点

コンクリ舗装の部分もある

熊野川の展望

 飯盛山は南面を巻く。山頂の真南辺りから下り始めるが、作りかけたような水平の作業道跡が分岐しており、これに入り南西から尾根線に忠実に登ると楽に飯盛山に登れる。片道5分程度の寄り道であるが、飯盛山の山頂からの展望は樹林に覆われてあまり無い。

 飯盛山の東の鞍部を越すと尾根が広くなる。北側は植林で暗いが、南側は天然林の広場になっているような場所がある。標高830m付近で北側のナメラ谷の方に下りる道を分け、少し下って次の鞍部を越えると作業道は殆ど稜線上の道と言う明るい雰囲気になる。しかし両側とも樹木に覆われて展望は無い。

 平坦な尾根上を北東に進み、向きが北西に変わるところで桐原尾根・浅里コースと合流し、山頂直下で法面によじ登って作業道を離れればすぐに山頂である。


飯盛山山頂は樹林

ヒメシャラがきれいな所がある

後半のブル道


附 公団作業道〜ナメラ谷の山小屋跡

 公団作業道から最初に分岐する水平歩道は細い山仕事の為の道である。ほとんど平坦のまま架線場跡に達する。歩道の始まりから架線場跡のほぼ中間の、立間戸谷の花の谷出合に向かって下りる尾根線上にも歩道があって交差している。この尾根の東側の谷筋を渡る所が多少荒れている。

 架線場跡にはワイヤーを巻く機械の残骸などがある。架線場跡で尾根線を乗り越し、小尾根に沿って僅かに下りて標高600mから北向きの斜面を西向きに下りる。この斜面は一面杉の植林で道には落枝が多い。ナメラ谷の水が見えるようになると道の先は斜面が立って岩肌に桟道の痕跡がある。ここで道は分岐していて、新しい道は東に向きを変えて更に杉の斜面を下りてナメラ谷の谷底に下りている。ナメラ谷を二度渡って下流に向かうとすぐに山小屋跡である。桟道の痕跡をそのまま進むと岩尾根の鼻に絡んで下り、直接山小屋跡に下りる。

 公団作業道の次の分岐からの作業道も架線場跡に続いている。しばらく水平だが尾根の鼻先を絡めて標高を下げ西斜面に下りるが、架線場跡の手前は集材場所でもあったのか少し平坦地が広がっている。その平坦地の先が架線場跡で、歩道と交差してヘアピンカーブで向きを南に変え、ほこヶ谷に向かって更に下りている。


細い山仕事の道

架線場跡

斜面を下りて山小屋跡へ



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(2012年4月1日上梓)