摩利支天山の地図御嶽山 摩利支天山(2959.2m?)

 東西に長い頂稜を伸ばす摩利支天山は大まかに見ると三峰に分かれている。そのどの峰に立っても残りの二つの峰の方が高く見えるから不思議である。ハンディGPSでは中峰が最も高く出た。摩利支天乗越に祠がある為か、国土地理院の地形図では東峰である摩利支天展望台に山名を振っている。北に撓んだ頂稜はカルデラ縁の一部なのだという。


 登山道は祠の立ち並ぶ摩利支天乗越から分岐している。すぐに左へ南斜面に入る道と、右の摩利支天展望台への分岐がある。摩利支天展望台は水平距離で分岐から20mほど、乗越からでも40mほどで、登ってもすぐに着く。摩利支天山の東峰にあたる。剣ヶ峰、継子岳の展望がそれぞれ雄大だが、行き止まりである。殆ど原形を留めない石祠がある。

 分岐から左に入ると少し傾斜の緩い南斜面に入る。分岐から金神の名を記した石塔が南斜面の道沿いに連なっている。摩利支天展望台の西の鞍部の次の鞍部の辺りの月破金神の石塔を過ぎた先で稜線に上がってしまうと、その先の西側の稜線には三角点まで岩礫とハイマツの中に明瞭な踏み跡がある。三角点までの後半に分かりにくい中峰がある。特に標識などは無く踏み跡はピークの僅かに北側を巻いて通っている。

 月破金神の石塔の先もずっと南斜面の道を辿ると更に金神の石塔が続くがそれもしばらくして無くなり、次第に斜面が立ってくる。山肌に高山植物の花が多い。正面に摩利支天山の三角点ピークの巨岩が迫る。左手前方には継母岳が孤高に聳える。左手の賽の河原越しの剣ヶ峰は月世界のようだ。巨岩が迫って登れるのだろうかと言う気がするが、登ってみるとアッサリと三角点に達する。最後の2mほどの岩場が少しいやらしい。三角点ピークには山頂標識があるが、中ピークや展望台の方が高く見えて微妙な気分である。乗越から三角点までは北側の稜線伝いの方が早い。


稜線の岩の下に
道が続く

摩利支天展望台から
中峰と三角点峰を見る

中峰から
三角点峰を見る

岩場の
足元の道

中峰から
展望台を振り返る

三角点峰から
中峰・展望台を振り返る

参考文献
小林武彦,御嶽火山の火山体形成史と長野県西部地震による伝上崩壊の発生要因,pp113-125,8(2),地形,日本地形学連合,1987.



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(2012年9月17日上梓)