継子岳
日和田高原から

継子岳
前坂峠から
御嶽山 日和田コース

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御嶽山継子岳日和田道の地図1
御嶽山継子岳日和田道の地図2
御嶽山継子岳日和田道の地図3
御嶽山継子岳日和田道の地図4

★登山口(飛騨御岳橋)〜継子岳林道

 日和田からチャオスキー場に向かう道の千間樽沢を渡る飛騨御岳橋の旧道に日和田登山口がある。千間樽沢に掛かる旧道の橋の東側から内ヶ谷川の源流である千間樽沢に下りて、すぐに千間樽沢を渡渉。千間樽沢は水は少ないが苔むして幽邃な美しさである。水は冷たく、小さな滝になっていて甌穴が見られる。渡渉を嫌ってか橋の西側からの踏み跡も見られた。地形図では千間樽沢の橋のすぐ上で西から合わさる支流(小樽沢)にも水線が描かれているが、この谷筋には水が流れていなかった。

 渡った先で尾根に取り付くが、登山道と言うにはやや笹が被っていた。急斜面だがジグザグに道が付けられており、笹さえなければ歩き易そうな道であった。一登りで尾根の上に上がると右手にミズナラの巨木がある。少し進むとまた急斜面となるがジグザグに緩やかに登る。標高650mを超えるとまた緩やかになる。笹に覆われた部分と倒木の山の上に付けられた道が交互に現れる感じである。倒木の山とは言っても足場は切られている。倒木の山の上は苔むしているが水気を感じない。周りの森は伐採跡地と言った風情の所もあるが御嶽山のもう少し標高の高い所で言われる「美林」のようなところもある。目印の赤テープの類は少ない。標高1720〜1730m辺りが最も笹薮が濃かった。この笹のトンネルを抜けると小さな谷の源頭で、また急斜面をジグザグに登り、継子岳林道に飛び出す。林道に出てみると道標があるが、笹薮に覆われているので一見そこから登山道が下りている様には見えなかった。

 継子岳林道はあまり使われていない雰囲気だが歩く分には問題ない。右に進み10分ほど緩い傾斜をの道を登ると登山口がある。古い地形図では日和田コースは標高1850mより下で二本に分かれて平行していたが、東側の林道のヘアピンカーブで合流している道の分岐は分からなかった。登って標高1850m辺りでもこの東側の道が分かれていることは分からなかった。


飛騨御岳橋旧道の橋

橋の袂に登山口

千間樽沢渡渉

千間樽沢

甌穴

ミズナラ巨木

ミズナラ巨木
根元から見上げる

笹薮

このような足場も目印として
ありがたい

倒木の山

継子岳林道に出て振り返ると

継子岳林道から
継子岳が見える

★継子岳林道登山口〜チャオゴンドラ分岐

 継子岳林道から階段を少し登って尾根の上に上がる。継子岳林道の登山口より上では笹やヤブが道に被っている所は無い。尾根の上は広く緩やかなような雰囲気で、細い木ばかりの若い二次林である。東側は千間樽沢の方が切れ落ちているので明るい。切れ落ちているので本当は広くは無いが、明るさと周りの林の様子にスキーコースか伐採跡が東側に広がっているかのように錯覚してしまう。

 標高1880m辺りから次第に道が湿った雰囲気になる。ぬかっていると言うことは無いが、ミズゴケに覆われていたりする。水音が聞こえたり小さな湿原があったりする。木々は相変わらず細い木ばかりである。この辺りから昔の地形図上の点線(歩道)から離れる。標高1900mが近くなると突然林相が変わる。高く深い針葉樹の森となる。林床は笹で覆われている。クロベの針葉樹の森に入って間もなく右からチャオ短縮路が合流する。

 チャオ短縮路が合流すると今度は道の西側が明るくなる。道のあるクロベの高く深い森の西側に、今度は本当に伐採地が広がっているようである。標高1950mを超えると西側の伐採地の雰囲気がなくなり、林床の笹も無くなる。昔の地形図上の点線とは標高約2450mの「木無し」まで離れたままであった。地形図の点線(歩道)と大きく違う位置に日和田道があったのは伐採作業で道が付け替えられたのだろうか。それとも地形図が誤っていたのだろうか。

 標高2000mから2200mは伐採は入っているようだが鬱蒼とした森の浅く広い谷地形の中の緩やかな起伏の中を登っていく気持ちの良い登りである。標高2020m付近は小さな湿地状で、その湿地の上に岩があり、岩の上に二本のクロベの大木が生えていて良い雰囲気である。標高2100m付近で水の無い谷を右岸へ渡るが少し不明瞭である。時折、擬木の椅子と道標がある。2100mから2120mにかけて細い木がまた多くなるが、その上ではまた大きな木が現れる。適度にジグザグを交えた歩きやすい気持ちの良い道が続くが標高2240mから突然急登になる。急登を一登りで標高2300mのチャオゴンドラ分岐に達する。急斜面の一角の狭い分岐である。


継子岳林道の登山口

湿っている

下の方は細い木が多い

クロベの林に入る

西側は伐採跡

苔が多い

岩の上にクロベが二本

手入れはある

谷に沿った道

谷を渡る標高2300m付近

急登になる

道標と擬木の椅子

★チャオゴンドラ分岐分岐〜継子岳

 急登はそのまま継子岳山頂まで続く。次第に周りの樹高が下がってくる。ひねたダケカンバの大木が見られるようになる。標高2450mで尾根の左側に移ったような気がするとすぐに「木無し」である。溶岩の一枚岩が露出した小さな谷筋の一角で、すぐ下に溶岩に大きな穴が開いていて、谷の周りはお花畑である。ここが樹林限界である。しばらくこの谷の左岸に沿ってハイマツやウラジロナナカマドなどの低木の中を登る。一箇所、ロープの下がった足掛かりの少ない登りにくい岩があった。標高2550m辺りでダケカンバが消える。背中に展望が広がる。日和田高原の向こうに乗鞍岳が大きい。右に反れて少し木無しのある谷から離れると標高2660m付近で「見晴らし岩」の巨岩だが、この岩に登らなくても見晴らしは十分ある。見晴らし岩の上は広いが多少傾いているのでちょっと落ち着かない。岩の上からは山頂直下の岩場に岩が並んでいるのが見える。

 見晴らし岩の少し上からまた左に寄って、木無しで見上げた谷筋の上部に入る。もうごく浅い谷地形であるが、岩がガラガラしている。ガラガラした箇所を右手に登ると継子岳山頂の真北の尾根に上がる。右手に見晴らし岩の上から見上げた岩場を今度は少し下手に見て尾根の上に出る。西側に高山らしい荒涼とした風景が広がる。コマクサやトウヤクリンドウが見られる。岩礫とハイマツのミックスの中に付けられた道をジグザグにもう一登りで広い継子岳の山頂である。


チャオゴンドラ分岐

急登続く

ひねたダケカンバが現れる

木無し 溶岩に穴

木無しから谷の下を見る

木無しから谷の上を見る

木無しを振り返る

取り付きにくい岩場

見晴らし岩

見晴らし岩の上から見上げる

斜面が立っている

ガレ場

山頂まであと少し

トウヤクリンドウ

チャオスキー場を見下ろす
スキー場の上端はすぐ足元

継子岳山頂から
剣ヶ峰などの展望

附 チャオセンターハウスから継子岳林道登山口と標高1900mの分岐までと展望台
参考時間:チャオセンターハウス-0:15-展望台分岐-0:05-チャオ短縮路入口-0:10-日和田コース継子岳林道登山口、展望台分岐-0:10-展望台、チャオ短縮路入口-0:15-日和田コース

 チャオスキー場のセンターハウスから日和田コースへも継子岳林道のはずだが、クロカンコースとされているのかチャオセンターハウスから日和田コースの登山口までの中間辺りまではオレンジ色の透水性の良さそうなアスファルト舗装がされている。クレイ舗装もその上にされていたような雰囲気だがクレイは流れてしまったようだ。スキー場のコースから出るまでの短い間はウッドチップが敷かれている。スキーコースから出るところに登山届箱がある。

 ダケカンバや針葉樹の木立の続く気持ちの良い道で、中間の尾根を乗り越すところからこの尾根の北の先にある展望台への分岐がある。オレンジ色の舗装はこの分岐の少し先で無くなる。次の谷(小樽沢)へ少し下る。石ころの谷で石の間に僅かに水音がしていたが水場としてはあまりあてに出来そうに無い雰囲気であった。この谷を渡った先で日和田コースへの短縮路が分岐している。

 短縮路の分岐の先では谷側が岩礫帯となっており展望があるが、近くに見えるのは展望台のある尾根だけである。短縮路の分岐から緩やかに10分ほど下れば日和田コースの入口である。

 短縮路は古い作業道の跡で、チャオの駐車場に車をとめて登るなら木陰の無いスキーコースを歩くよりはこの短縮路から日和田コースに入った方が夏場は涼しくて良いのではないかと思うのだが、あまり使われていないようだ。作業道跡の路盤には若木が育っているが、日和田コースの継子岳林道以下の笹薮ほどはまだ煩くない。標高1900mで小沢を渡るがここの水は谷地水のようである。小沢の先に土場の跡があり、空き地になっている。この土場の跡から高い針葉樹林の中に入って日和田コースまであと50mほどだが、林床の笹薮が濃い。

 展望台へは意外と曲がりくねった道でアップダウンもある。この道も作業道の跡のようだが展望台までの後半は両側から草が掛かってきている。伐採跡と言う雰囲気で少し荒れた感じがする。終点の展望台は東屋である。継子岳は若木が育ってきていてスッキリと望めない。乗鞍岳の方向は樹木が無くよく見える。日和田富士(継子岳)を望む展望台かと考えて訪れたが、乗鞍岳の展望台と考えた方が良さそうである。尤も継子岳は展望台への道の途中から振り返ればスッキリと見える場所がある。


継子岳林道から
チャオ短縮路入口

短縮路道中

短縮路土場
日和田道はこの森の奥

展望台

附 原生林観察路(チャオゴンドラ山頂駅から日和田コースの分岐まで)
参考時間:ゴンドラ山頂駅-0:45-ゴンドラ分岐

 登山地図で見るとチャオゴンドラ山頂駅からかなり緩やかに日和田コースに続いているようだが、実際に歩いてみると結構なアップダウンがある。一部に擬木の木道(?)があるが、大半は木の根道である。御嶽山の針葉樹林が最も鬱蒼とする標高に、それほど標高を変えずに延びているので静かに森を楽しみたい人には良いのかもしれない。それほど多くは無いが日和田コースには無い樹木名の案内板がある。


高い森

カニコウモリ

擬木の木道(ごく一部)

セリバシオガマ

木の根道

苔が美しい

少し荒れている

苔の多い道

参考文献
高根村史編集委員会,高根村史,高根村,1984.



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(2012年9月17日上梓)