シューパロ岳(1457m)芦別川北面直登沢
標高1300mまで

 シューパロ岳は後芦別山列の一峰。恐竜の背のような南稜が芦別岳からよく見える。時間切れで山頂まで行けなかったけれど、残った部分はネマガリタケのヤブ漕ぎ小1時間なので途中の様子は参考になることもあるかもしれないと思ってページを作ってみた。


遡行日・・・2005年9月11日
五万図・・・「幾春別岳」・「山部」
参考時間・・・土場-0:20-林道終点-1:00-直登沢出合-3:00-1300m地点


 国道452号線から芦別湖への林道に入る。芦別湖を過ぎると二又があり、左は崕山方面に向う惣芦別林道、右がシューパロ岳に向う奥芦別林道である。奥芦別林道は二又にすぐゲートがありダルマ錠で施錠されていた。林道は非常に長くアップダウンもあり、自動車でも最奥まで1時間は掛かりそうだ。

 地図上の林道終点の2q程手前に土場があり、そこまでは比較的整備されている。そこから終点までは、轍には苔が生え、両側から高茎植物がかぶるようになるが、岩が落ちているとか、崩れているとか言うことはなく普通乗用車でも走れるだろう。終点を含め数ヶ所に道幅が広がっている所があり、転車も行き違いも可能である。

 林道終点の先にも道の跡が続いているが大きな崖の下であり、落石がたまっていて危険である。無理に跡を辿らず沢に入った方が安全で早い。

ちず 国土地理院の地形図では、この先長い距離が函地形のように崖記号が沢沿いに延々と続いているが、顕著な岩の崖は無い。沢沿いに2m程度の露頭はたまにあるが、崖と呼べるものでは全くなく、川底は平らに小石が敷き詰められ、川岸は草むらの茂る普通の早瀬が続いているだけである。ちなみにシューパロ岳の南東にある夕張川上流の支流シュウパロ川も崖記号が続いているが、難無く通過したという噂を聞いたことがある。この辺りの地図作りはどうなっていたのだか。

 沢の水は冷たく豊富だが粘土質で少し青っぽく濁っているように見える。沢床は大きさのそろった小石ばかりで、小石の間には粘土質が詰まり石が動かず歩きやすい。

 直登沢は黒色泥岩のガレを押し出していて、水が青っぽいことはない。

 しばらくは何もないガレ沢。ガレの堆積著しく、水線を離れても平らで歩きやすい。

 東に屈曲している所に倒木による土砂溜りがあり、落ち口を登りきると一見小さな上高地のようで爽やかだが、落ち口付近は底無し沼状態である。数mだけ面倒くさがらずに岸辺を歩いた方がよい。

 更に登っていくと、次第に岩盤が現れ始める。そして数m程度の滝が続きだす。直登出来るものが多いが、自分には登れないものもある。周りは急な草付き泥壁で巻くのはかなり面倒だ。1つ、巻き終わった後で沢に戻る際に懸垂下降の必要なものもあった。下る時は、数mなので大抵の滝はクライムダウン+飛び降りで済むが、5m以上のものは懸垂下降が早い。ただ支点になる樹木が乏しい。岩には割れ目が多く、スパイク足袋でも滑らないがホールドは少なめ。下降時、泥壁かかとキックステップのつもりで滝の脇を降りようとしても泥が柔らかくて結局泥壁尻滑りと言う不本意な下降も何度かあった。

 最後に5mほどの涸れ滝の下で水が始まっている。この滝を登るのが山頂北面直登沢本流だが登るのが難しいので、数m戻ってナメになって合流している右からの支流に入る。

 この支流もすぐ水が終わるが、その先もツルツルの涸れナメ滝が続いている。周囲は相変わらず樹木に手が届かない泥壁草付きで傾斜がきつく、彫刻刀の三角刀で削ったような地形である。

 標高1250mで沢形が終わり、ガレがなだれ落ちている高茎植物の草原に出る。これが北西尾根稜線まで広がっている。傾斜がきつくて直登しづらいので周縁を樹木を頼って登った。稜線上は濃いネマガリタケのブッシュになっていた。1300m地点は小さな岩峰になっており、展望が開ける。

 天候はガスだったが、たまに雲が切れ山頂と山麓の様子が見えた。山頂まではあと小1時間も頑張ってヤブを漕げば山頂に着けただろう。

 林道終点から山頂までの距離は西面よりやや少ないと思ったんだけどなぁ。

シューパロ岳遠景(礼振峰から)

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(2005年9月15日上梓)